ドクターズインタビュー
院長・副院長インタビュー
1986年に“村上外科”として開院し、2018年に院長の息子である村上晴郎(むらかみ はるお)先生が副院長として就任し、内科診療が加わったことで“村上医院”とリニューアルを遂げたこちらの医院では、これまで35年以上にわたって地域の皆様に健康と安心の医療を届けてきました。
「何でも気軽に相談してほしい」「皆様に身近な医療をお届けしたい」と語る院長・副院長に医院の特徴、患者様への思い、そして村上医院の今後についておうかがいしました。
2018年のリニューアルで内科診療が追加
今まで以上に幅広いお悩みにお応えできる体制に
院長・副院長、それぞれ医師を目指したきっかけは?
院長
末っ子に生まれた私は、医師を目指す兄の背中を見て同じ道を歩み始めるようになりました。
私が大学を卒業した当時、高槻市にはまだまだ個人医院が少ないという状況で、大阪医科大学附属病院で勤務しつつ、兄が開院した医院でも診療を行うという毎日を送っていました。
大病院と違い、患者様お一人おひとりとしっかりコミュニケーションがとれる個人医院の診療に魅力を感じて、現在の村上医院の前身である村上外科を開院しました。
副院長
院長が兄の背中を見て医師を志したように、私も父の背中を見てこの道を選びました。
医院の2階が自宅ですので、子供の頃から医療を身近に感じていた、自分が病気になったら1階に降りて診てもらうという環境で育ったので(笑)、医師になるのはごく自然なことでした。
医師になった時から、副院長は村上医院の診療に加わるつもりでしたか?
副院長
「ゆくゆくは」という感じで考えてはいました。
私が副院長に就任する前に父が体調を崩したことがあって、「もし父が診療できなくなったら、これまでに通院されていた患者様はどうなるのだろう?」と思い、今のうちに父と一緒に地域の皆様に医療をお届けいたいと考えて、2018年5月より診療に参加し、内科診療が加わったことで医院もリニューアルいたしました。
具体的にどのような形にリニューアルされましたか?
副院長
私が診療に参加したことで、それまでの外科・整形外科・皮膚科に加えて内科診療を行うようになりましたので、まずはこれまで1つだった診療室を2つに分けました。
そして血液検査の器機などを導入し、点滴のための処置室を設けるなどして、総合的な内科診療が行いやすい環境を整えました。
あと内装では白を基調した明るい雰囲気にし、医院の看板や診療室の扉などを木目調の落ち着きのあるカラーに統一するなど、より皆様に愛着を持って通院していただける雰囲気づくりを心がけました。
「病気を診てあげる」ではなく「一緒に治していきましょう」
皆様にとって“身近な医療”をお届けしたいと思っています
リニューアルした村上医院、あらためて診療理念をお聞かせください
院長
今までと変わらず、これからも気軽に何でも相談できる場所であることです。
「お医者さんの前だと緊張する」という方もおられるようですが、できるだけそうしたことがないように、何でも気軽に相談できる雰囲気を大切にしています。 「病気を診てあげる」ではなく「一緒に治していきましょう」という感じでしょうか(笑)。
副院長
健康や病気のことをいつでも気軽に相談できるアットホームな場所でありたいと思っています。
医師や医院に敷居の高さや通いづらさをお感じにならないように、もっと皆様にとって“身近な医療”をお届けしたいと思っています。
アットホームな場所である村上医院の特徴は?
院長
当院へは長年通い続けていただいている方も多く、患者様との距離が近い、地域に根ざしたかかりつけ医であることが特徴として挙げられます。
患者様お一人おひとりとよくお話し、詳しくご説明して、納得と信頼を得るように心がけています。 実際、患者様からも「しっかり診てもらえている」とお褒めの言葉を頂戴することもあります。
あと副院長が診療に参加したことで、これまでの外科・整形外科・皮膚科に加えて、内科診療も行うようになり、幅広いお悩みにお応えできる体制が整っているのも特色ではないでしょうか。
地域の健康相談窓口として機能しつつ、当院だけで対応が難しい場合には基幹病院と連携して診療にあたります。
副院長
総合内科専門医として、地域の皆様の様々な健康・病気に関するご相談が承れること、これが大きな特徴であり、医院の診療の柱の1つと考えています。
そうして地域のかかりつけ医として幅広いお悩みに対応しつつも、私の専門である血液内科・膠原病内科ではより専門的な診療をお届けすることが可能です。
“血液内科”と聞いてもあまり耳馴染みがないかもしれませんが、貧血でお困りの方、健康診断の血液検査で異常を指摘された方、リンパが腫れている方などからご相談を承る科です。
こうした症状・お悩みは決して特別なものではなく、皆様、普段の生活でお感じのことかと思いますので、敷居の高さを感じずに気軽にご相談いただきたいです。
幅広い診療が特徴ですが、各科の連携はいかがですか?
院長
外科的な治療を目的にご来院された方が、お話をよくおうかがいしてみると内科的なことでお悩みだったりもします。
また診査・診断の結果、内科的な疾患が影響していることがわかるケースも少なくありません。
そうした時、すぐ隣の診察室で内科が受診できますので、科目ごとに医院を回らなくても当院だけで診療を完結させることが可能です。
副院長
もちろん、それとは反対のケースもあります。
高血圧のことをご相談いただいた方が、「最近、腰が痛い」ということでしたら整形外科をすぐにご紹介できます。
内科・外科・整形外科・皮膚科という各科をそれぞれスムーズに行き来していただけますので、全身の内外のことをトータルにご相談いただけます。
地域のかかりつけ医としての責務を胸に
今まで以上に地域の皆様と良い関係を築いて診療いたします
最後に、村上医院の今後の展望は?
副院長
やがて院長も引退するタイミングがあると思いますので、その時、現在外科や整形外科、皮膚科などを受診されている患者様にご不便がないように、自分の専門外の知識も身につけて対応できるようになっていきたいです。
当院は地域のかかりつけ医ですから、本当に色々なことをご相談いただきます。
それらにきちんと対応したり、わからないことはお時間をいただいてお調べし、お答えできるようにするのがかかりつけ医の責務だと思っています。
院長
ゆくゆくは息子が中心となって診療を行うことになると思いますが、そうして代替わりしてもこれまでと同じように、そして今まで以上に地域の皆様と良い関係を築いて診療していってほしいです。